あの女性は・・・5
私も仕事柄、たくさんのカメラマンの人たちを知っているが彼女のようなタイプは初めてだった。
対象を選ばない、仕事に軽重をつけない、という点だけではない。
そのアプローチはとてもビジネスライクで合理的だった。
「午前はこの仕事、ランチはクライアントとの打ち合わせを兼ねて馴染みのビストロCで、そして午後はこの仕事を夜の7時まで」
「これこれの仕事には、これだけの時間と労力がかかるからギャラはこれこれで」
「このギャラとこのぺージ数だと○○時間以上は割けないから、途中でも切り上げる」
こういう仕事の仕方をするカメラマンにそれまで会ったことのなかった私は、正直いってまごつき、時にいらついたのでした。